アブルッツォ州 アウソニア アポッロ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネ
晩酌報告その2。
アブルッツォ州
アウソニア
アポッロ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネ 2016
税込価格 2,904円
ビオデナミのモンテプルチアーノ、味見しました。
まず色。濃いです。ルビー色で透かしても向こうが見えない感じ。
香りはシンプルでフルーティー。熟したサクランボ、少し胡椒。
とっても濃そうな感じの見た目だったんで「あれ、晩飯の和食にはチト合わないかな」と、開けて後悔からのスタートです。
一口目。果実の甘味はほとんど出ていなく、落ち着いた酸と思ったより感じるタンニン。なんか想像と違う静かな印象。熟成はステンレスタンクだけなんで、素直なブドウ由来の味わいのみといった感じ。うん、物足りない。
15分くらい。
少しずつ開いてくるとバランス良くなります。さっきまで気になっていたタンニンは甘い果実感の中に溶けてしまいます。ほぼ渋み無し。不思議ですよね、あんな感じてたタンニンが果実感出てきただけれ消えてなくなるようでした。
ただただ優しく食事に寄り添う感じのワインです。畑はビオデナミで醸造は自然発酵。SO2はほんのり入っています。醸造方法の影響なんでしょうかね、この柔らかさは。実にスムーズに喉を通っていきます。
今もそうですが、以前から力強いモンテプルチアーノが人気となっていて、実際私から買っていただくモンテプルチアーノも樽が効いたリゼルヴァ的な作りのものが多いです。ですがこの柔らかはまた違ったモンテプルチアーノの楽しみを見いだせますね。食事有りきのワイン、イタリアワインの真骨頂だと思います。
あと、味わいとは関係ないのですが、このビンテージからモンテプルチアーノ・ダブルッツォDOCからテラマーネDOCGに格上げされたワインです。
普段の自宅で頂く普通の夕ご飯にぴったりだと思います。
ちなみにあまりにスムーズだったので、2時間持ちませんでした。
肴はこちら。
けんちん汁風のなにか。
トリ照り焼き。
けんちん汁、ごま油効いているせいかワインがスムーズなのが良いのか、とっても相性良かったです。最初タンニン感じていたときでさえごま油がクッションになる。そして根菜の淡い味もワインとかち合わず、美味しくいただけました。
トリ照り焼きはもちろんバッチリ。ほんと普段の夕食にぴったりです。
今度このワイン、和食屋さんにおすすめしてみようかな。でも、その前にお寿司屋さんに持ち込ませてもらって握りと合うか検証しないと。楽しみだ。
カミさん、ごちそうさまでした。