レ・ペルゴーレ・トルテ 飲んでみた!

超絶オフビンテージの呼び声が高いトスカーナの2014年。
そのイメージをある意味踏襲していて、またそれが素晴らしさを引き出している。
「物事一面でしか捉えないのは良くないな」と、思わされた1本でした。

トスカーナ州
モンテヴェルティーネ
レ・ペルゴーレ・トルテ 2014年 税込特価 9300円
サンジョヴェーゼ 100%
スラヴォニア産オーク樽12ヶ月熟成のあとアリエ産オーク樽12ヶ月熟成
輸入 スリーボンド貿易株式会社

まず色。
この抜けた感じ。実に素晴らしいです。
透き通るような美しいルビー色。
香りはベリー、熟したフルーツ、少しコーヒー。
一口目、サンジョヴェーゼらしい酸味が感じられます。タンニンも溶けていて、すでに飲み始めるのに程よい強さ。この辺が2014年のどちらの意味にも取れる特徴なのかも。本来この熟成段階だとまだ強い酸味がそこにあるべきですし、タンニンだってまとわりつくくらいあってもよいと思われます。酸味の感じ方だけでも、比較的近いうちに旨味のピークを迎えそうな感じです。熟成の可能性を考えると2014年のトスカーナはやはり難しい年だなと思いました。ただ、それは今後10年先を見越した話。今飲むには大変良い状態を迎えていると思います。
スタートのイメージはそんな感じでした。で、ここからの開き方が素晴らしい。30分ちょっとかかりますが、果実感が開いてきたらそのバランスの素晴らしさを実感できます。香りにも味わいにも甘みが乗ってきて、最初から感じていた程よい酸味にうまい具合にのってきます。タンニンはなめらかな感じなので、とてもスムーズに喉を通っていきます。
そして1時間位で最高の状態に。雑味のない、その色合いと同じく澄み渡る味わいです。ただ、その後の変化はわかりません。だって、1時間ちょっとで全部飲んじゃったから。。
もしデキャンターがお手元にあるのでしたら、ぜひ移し替えて飲んでみてください。スタートから素晴らしいバランスで楽しめると思います。
2014年のトスカーナ、見直しました。うまかったです。

肴。

山盛り野菜と

山盛りビステッカ!
やっぱりトスカーナ・サンジョヴェーゼには牛肉ですよね!
ワイン1時間ちょっとで飲んじゃったの、これのせいかもしれません。
ほんとよく合いました。
ちなみに今回粉かけて焼きました。素人がやるとき粉かけたほうが肉汁逃げなくて表面カリカリになって美味しいですよね。
あと持論なんですが、サンジョヴェーゼには醤油。
肉の後ろにチラ見してますが、今年の初物試してみました。

いくら。
この前ウニリゾットにサンジョヴェーゼ最高だったのでもしやと思って。
僕が赤ワインになれているせいなのか、持論のサンジョヴェーゼ醤油論がそうさせるのか。それほど取り合わせ悪くないような気がします。お寿司にしたらどうなんだろう。今度お客様のところにキャンティ・クラッシコ持ち込ませてもらって試そうかな。

ちょっと贅沢な晩酌になってしまいました。
ワインも肴もうまかったです。