マルケ州 ベリサリオ カンブルジャーノ・ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ 2015
「カンブルジャーノの2016年がなまらすごい評価を得ている。気になって仕方がないがウチの在庫もイタショクさんの在庫もまだ2015年。よし、楽しみは来年にとっておいて、まず久しぶりに味見してみよう。」と、思った次第です。
濃い色。金色、麦わら色。
香りは強め。レモンやグレープフルーツなんかのシトラス系が占めていて、ハーブ系の爽やかさがそれに加わります。10%樽熟10ヶ月とのことですが、木質系の香りを楽しむと言う方向ではなく、香りのボリュームを押し上げる一つの要素といった感じです。
時間が経過すると花やはちみつのような甘い香りが出てきます。ただこれは満開に開くようではなく、とてもしとやかに優しくでてきます。珍しく次の日までとっておいて試したのですが、そのときも甘みが開きすぎないバランスの良い香りでした。
最初の味わいは、香りの印象と同じようにフレッシュなフルーツ。酸味も十分感じられ、飲み口とてもスムーズです。時間が経ってもそのスムーズさは少しも変わらず、後味にほんの少しビターなニュアンスが残ります。コレがとても良く、食事をより美味しく感じさせてくれました。あとミネラル。マテリカはミネラルを感じさせてくれるワインが多いですが、カンブルジャーノももれなく素晴らしいミネラルがあります。ここに来て思ったのが10%の樽熟成の意味。木質の味わいとミネラルって相性いいですものね。狙ってやっているかわかりませんが、バッチリな結果に思えます。
飲み進めますと太い味わいに変化。香りも甘み増しますが味わいも同じ。そしてバランスが取れたところで丁度よく収まります。これは翌日も同じ状態でした。
美味しいワインでした。十分な酸味と様々な味わいの要素がありますので、この先数年は美味しくなり続けるように思います。そしてこれより美味しい(と思われる)のが次の2016年!リリースが今からとっても楽しみです。
肴。チト豪勢に肉。
欲張りで、ウシ、ブタ、ラム、カキのしゃぶしゃぶ。
特にカキには最高に合いました。ポン酢で食べたのですがカンブルジャーノと美味しく合わせられましたよ。醤油との相性いいと思います。是非普段の夕食にも合わせてみてください。
カミさん、ごちそうさまでした。