[晩酌報告]マルケージ・インチーザ・グリニョリーノ・ダスティ

マルケージ・インチーザ・グリニョリーノ・ダスティ

晩酌報告1号。
ニッチなブドウから始めます。
ピエモンテ州
マルケージ・インチーザ・デッラ・ロケッタ
グリニョリーノ・ダスティ 2015年
はやしや商店税込価格 1,774円

グリニョリーノのワインは数が少ない。作っている生産者も少ないですし、収量自体もごく少量です。マルケージのサイトには「地ブドウ愛好家の助けがなきゃやっていけない」みたいなことが書いてあるくらい。でも結構古くからワイン用のブドウとして栽培されていたみたいで、6世紀くらいの記録にも残っているそうです。

グリニョリーノの色合い。
淡く美しいルビー色です。そしてこの見た目を裏切ることなく、とってもチャーミングな味わいです。
まず香り。いちご。甘く強く香る熟したいちご。そして時間が経つとチョコレート。
味わいは香りのイメージ通り優しく溶けていく感じです。酸味は必要十分ありますので、甘い香りとのバランスが心地よいです。
タンニンはほぼ感じません。どこまでも柔らかです。この葡萄から作られるワインは色合いからは思いつかないタンニンを感じることが多いんですけどね。そっち方向が強いといちごの香りに馴染まず、バランス悪くなっちゃいます。マルケージはその点醸造方法でうまいことやっています。軽めの圧搾と4~6日の短いマセラシオン。ガッチリと温度管理して雑味を全て除去。美しく優しい甘美なワインに仕立てています。

ついでに一緒に食べてた肴を。
パリパリ皮のチキンサラダ。
このくらいサッパリした料理でも今回のグリニョリーノにはちょうどよかったです。

そして孤独のグルメリスペクトのミートパトラ。
スパイシーなミートソースの上にトマトと生卵、たっぷりチーズ。
これはおそらくどんな赤ワインにも行けるでしょう。
五郎さん、愛しています。
そしてカミさん、ごちそうさまでした。